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あの頃芽衣が羨ましかった。
同じ片親に育てられていても、芽衣には純也がいる。
見守ってくれる大人たちも周りに沢山いる。
それに比べ、わたしは家に帰るとおばあちゃんと2人ぼっち。
寂しかった。
でも、明日になればまた芽衣と会える。
放課後になれば純也と3人で過ごせる。
毎日朝が来るのが待ち遠しかった。
今思えば、彼らの存在がわたしの心のよりどころだった。
でもそんな彼らはもう居ない。
ママは相変わらず本厚木でお店を続けていて、放課後家に帰るともう居ない。
パパはわたしを大切にしてくれるけれど、腹を割って話ができるという相手ではない。
今や学校ではイジメに遭い、放課後もひとりぼっち、家に帰ってもおばあちゃんも居ない。
気がつくとわたしには、心の内を明かせる相手が誰もいなかった。
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