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「なんか元気ないよ亜沙美」
5日目にしてやっと気づいてくれた。
今言わなくては。
自転車のブレーキが鳴った。
「ジム?」
「ああ。行ってくる」
芽衣にそう答えたのは、自転車のカゴにスポーツバックを積んだ純也だった。
去年まではいつも3人一緒だった。
幼稚園の頃からずっと。
先に中学に上がった純也は部活には入らず、ムエタイという格闘技を始めたらしい。
たまにしか見かけなくなった純也は、そのたびに背が伸びていて、今ではすっかり見上げる高さになっていた。
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