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「あのね。2人に言わなきゃいけないことがあるの」
「なになに」
「何だよ? 大事なこと?」
呑気な芽衣と、すっかり声が変わってしまった純也が言った。
「うん。わたしにとっては凄く」
3人でブランコを漕ぎながら、わたしはやっと伝えた。
「明日、海老名に引っ越しするんだ」
芽衣がブランコから飛び降りて振り返った。
「なんでそんな大事なこと!」
戻ってきたブランコの直撃を受け、悶絶しながらも芽衣が叫んだ。
「バカ!」
「俺、ヒロちゃんに言ってくる!」
純也が自転車を置いたまま、駆け出した。
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