第一章 薬の男
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時間にすれば10分程。 瓶の中は空になっていた。 眠気は、まだ訪れない。 一緒に飲んだアルコールのせいか、少し酔っ払ったようだ。 、、遺書でも書こうか? いや、妻も、娘も、もういないじゃないか。 仕事だって、失ったじゃないか。 失うものは、もう私の命しかないじゃないか。 私は、テレビをつけた。 深夜のテレビには、いつの時代に撮影されたか分からない、古い映画が上映されていた。
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