第1章 あの頃の輝き!

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由紀人がまだ、中学生の頃、由紀人は名古屋中で強いヤンキーの追っかけをしていて、最強ヤンキーメモ帳なる物をいつも肌身離さず持っていた。 由紀人に聞けばチームの相関図とか上下関係、名古屋四天王等なんでも、答えれるくらいだった。 まだ、自分の腕っぷしの強さを知らない頃の由紀人だったので、いつもこそこそと彼は名古屋で有名なヤンキー調査をしていた。時には名鉄電車を乗り継いで知多半島のヤンキー調査をするまで徹底してた。 そして、その由紀人のヤンキーメモの最初の1ページが 鍋田鍋夫であった。 それほどガタイ(体)も大きくないのに、喧嘩はめちゃくちゃ強く、愛知県最強最速の走りのチーム「壱番光」を引き継ぎ、その総長も見事つとめた。 まさに、最強ヤンキー追っかけ人の由紀人にとっては最高に憧れていた、違う世界の人であった。 ちなみに2ページ目の渡辺金光、3ページ目の真鍋幸太郎の この3人で"なべさん"と当時の学生達にも呼ばれていた。 鍋田鍋夫16才。 今から30年前にさかのぼった話である。
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