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そう、今も数十年前も、誰もが伝説に憧れる。
伝説に憧れた若者はいつしか伝説になっていたりするものである。
壱番光は15代まで続いているが、特に三代目の鍋田 鍋夫の代がかなり激しく、暴走戦国時代と言われていた。
走り屋なんて名前は一見格好良いが世間から言えば暴走族なのであるから。
綺麗事だけでは済まされない。走りだけを目指した壱番光も例外ではなかった。
一歩間違えれば警察沙汰なのだから。
喧嘩は日常茶飯事。ただ、彼らは善悪の区別はしっかりつけることのできた若者であった。
余談ではあるがこののほほんとした世界料理店のマスター住友 由紀人が三代目壱番光総長鍋田から四代目を見事引き継ぎ総長として四代目の大世帯を率いたのは別のお話で。
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