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それを聞いた途端、坂口の瞳は怪しく光る。
大きな掌が、相良の細い首にかかる。
ぎゅう、と腕に力を籠める。そしてピストンすると、後ろが収縮して坂口の針を鋭く締め付けてきた。徐々に顔が赤く染まっていく。
「ひゅっ…」
相良の呼吸が止まりそうになる、紅潮した顔面。それを見極めて、坂口は力を緩めた。
「ああ…あ…きも…ちいいいい…」
相良の顔が蕩けていくのを、間近で確認して坂口はホッとする。よかった。大丈夫。俺はまだ、保てている…自分を。
射精欲が頂点に達して、坂口は我慢できずに中へぶち撒ける。
「中に…だす、よ」
「慶の、精子…うれ、し、い…」
中で果てた坂口の痴態を確認して、相良は自分の腹に白濁を撒いた。
静寂の中、二人はまるでこの世に二人しかいないように抱き合っていた。
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