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SNSの扱いが達者なわけでもないのに僕がブログを立ちあげたのには、三つ理由があった。ひとつは単なるボケ防止、もうひとつは記事にも書いた通り、「自分」が生きていたという証を何かしら残しておきたかったから。そして最後は、このブログを通して「ある人」へ僕の想いを伝えたかったからだ。
ただ、今はどこにいて何をしているのかも分からないし、インターネットという広く深い海で、たったひとつの目立たない島を見つけてもらうことはまず不可能だと思っているので、とりあえず今はブログを継続させようと思う。
そういうわけで、僕は記事を書くために自分の過去を振り返ってみた。
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父は地方公務員、母は小学校教諭、都会でも田舎でもない小さな街に生まれ、裕福でも貧乏でもない家庭で育った。
両親の堅実で保守的な性格を受け継いでか、僕は小さい頃から目立ちたいほうではなく、勉強もスポーツも平均的。友人とは近所の公園で和気藹々と平和に遊び、これといったトラブルも起こさずやってきた。まったく悪さをしなかったこともないが、大抵は笑って許される程度の悪戯でしかない。
中学校では不良グループにも真面目グループにもどちらにも属さない無害な存在。唯一、友人に誘われるままに入った剣道部では多少センスがあったのか、中学二年の時に全国大会に出た。だが、全国に出てみるとやっぱり良くも悪くもない結果で終わる。
見た目もそうだ。身長は背の順で並ぶと真ん中あたり、剣道のおかげでそこそこの筋肉はあったが、野外スポーツをしている人間には敵わない。硬い黒髪、大きくも小さくもない目、高くも低くもない鼻、眼鏡をかけると更にぼやけた印象になる。
初恋は中学一年、初めて彼女が出来たのは中学三年。極めてプラトニックなお付き合い。
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