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「ごめんな、お父さん、見ちゃったんだ。お前のSNS」
さくらは目を見開いて、一瞬で苛立ちを見せた。反発される前に言葉を続ける。
「ご飯中にさ、ずっとスマホいじってただろう? SNSの通知音も鳴りっぱなしだった。SNSをやっちゃいけないとは言わない。だけど、食事中や人と話している時に触らない。そういうけじめは大事だよ。のめり込んでいるようだったから、少し心配になって、覗いちゃったんだ」
「あたしのスマホ、勝手に見たってこと!?」
「いや、違う。……検索したら出てきた」
「サイテー!」
予想通りの反応だが、ここで引いたら解決しない。
「勝手に検索したことは謝る。ごめんね。だけど、さくらがK高に行きたいのは、本当は好きな男の子がK高に行くからなんだよね?」
「……」
「それが悪いって言ってるんじゃない。好きな子がいることも、付き合っているのも、それが真剣なら構わないよ。だけどね、人に影響されただけで自分の進路を決めちゃって、さくらは後悔しないか?」
「……しない」
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