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ユウタと学校近くのファーストフード店に入った。
私を席に座らせると
ユウタはすぐに自分と私の分の
温かい飲み物を買ってきてくれた。
みはる「ありがとう・・・・・」
ユウタ「うん」
いつもなら2人で楽しく話して笑いあっているのに
今日はそうじゃない。
それが悲しくてズキズキと胸が痛む。
ユウタ「どういう事か説明してくれる?」
ハッとしてユウタの顔を見た。
ッッ!!!
凄く怒った顏してる。
こんなユウタ見たことない・・・・。
ユウタ「お前が放課後、智彰先輩といたって聞いた。」
ビクッ
ユウタ「でも、違うよな??みはる、いつもすぐ帰ってるって言ってたよな?」
みはる「・・・・・」
こんなことになってまで、
ユウタはまだ私を信じようとしてくれてて
それが逆に胸に刺さる。
ユウタ「本当のこと言ってくれ!!何を言っても俺はみはるを信じるから!!」
ユウタのまっすぐな瞳に嘘つけないって思った。
傷つけるなら正直に話したほうがいいのかも。
今は嘘を重ねるよりそのほうが・・・・。
みはる「ユウタが部活に行ったあと・・・・・」
私が話し始めるとユウタは一言一句
聞き逃さないようにしてるみたいに
顔の前で両手を組んでじっと私を見つめてた。
みはる「・・・・智彰先輩に家まで送ってもらってた。」
ユウタ「・・・・・マジかよ」
みはる「でもそれには訳があって!!」
ユウタ「なに?俺が納得いく理由??」
え・・・・・
ユウタ「ただ帰り道が一緒だったって訳ねぇよな?」
怒ってる。
それはわかる。怒るのは当然だと思う。
でも・・・・
みはる「帰り道が怖くて、智彰先輩が送ってくれてたの。」
ユウタ「はあ??」
みはる「それだけだよ」
嘘はついてない。隠しただけ。
光輝先輩のことを言いたくなかっただけ。
言えない、言えるわけない。
あんなこと・・・・・。
ユウタ「そんなんで納得できるかよ!!!」
ビクッ
声を荒げるユウタに賑やかだった店内が
一瞬静まり返った。
ユウタ「はあ・・・・・」
みはる「ごめんなさい・・・・・でも、信じてほしい・・・・・」
私の言葉にユウタは両手で顔を覆った。
ユウタ「どうやって信じろっていうんだよ・・・・・」
みはる「智彰先輩とは何もない!!本当だよ??」
ユウタ「でもさ、お前あの人のこと好きだったじゃん」
ビクッ!!
みはる「え・・・・・」
どうしてユウタがそれを知ってるの?
。
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