1/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ

「ったく、いつまで働かせるんだよ」 駅からの帰り道。 ふと見上げると、自らの輝きかのように自信満々に存在感を放つ満月がいた。 「あぁ、疲れた……」 同僚と飲みに行かない時、普段料理をしない俺はいつもコンビニで食事を済ませている。 通いなれた店。ペットボトルのお茶とカップ麺一つと、おにぎり二つ。 ……ん? 二個200円。おぉ、まじか。一個だけいる人はそうでもないが、普段から二個食う俺にとってこれはご褒美だな。ちょっと得した気分だ。 支払いを済ませ……。一個130円?あれ、おかしいな。おにぎりセール中じゃないの?とりあえず一旦支払いを済ませた。 おかしくない?が言えず自力で原因を探してみることにした。そうするととんでもない事実が判明した。 何だ。朝の時間限定なのかよ。店内外のどこの広告にも思いっきり書いてあった。 何か、めちゃくちゃ損した気分だよ。はぁ。帰ろ。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!