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半笑いで言うブラッドに対してマーレは憤る。
「ふざけるな…!グリーフ軍は世界に誇る清き兵士達だ。貴様ら非道なインセンス軍には屈しない…!」
「あぁ、そうかよ…」
呆れるブラッドにマーレはスナイプスターを放つ。
しかしブラッドそれを容易く躱し、2射目を待たずしてマーレの懐に急接近した。
「なっ!?」
「あばよ」
ブラッドから振り下ろされる剣にマーレは目を閉じた。
しかしキンッという音が聞こえただけで斬られた感触はなかった。
目を開けると1人の男が剣で攻撃を防いでいたのである。
「大丈夫ですか!?マーレ副隊長!」
「ロア隊長!?」
マーレを救ったのは新型のラストアーマーを着たロアだった。
「すみません、思っていたよりも敵の侵攻が早かった…!」
「…誰だよ?お前」
攻撃を防がれて不機嫌なブラッドが問いかける。
「覚えてないだろうな。半年前にお前達にやられたスタット隊の生き残りさ」
ブラッドは自分の記憶を辿る。
「…覚えてねぇな。いちいち雑魚のことなんてよ」
そういうとブラッドは一旦距離をとった。
やがてその場にローガンもやってきた。
彼は少し辺りを見渡すとマーレに声をかけた。
「ドローン指揮官は…やられたのか…?」
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