21人が本棚に入れています
本棚に追加
/132ページ
「…はい」
マーレは悔しそうに言う。
「なんということだ…くそっ、もう少し早く来ていれば…!」
ローガンは無念そうに吐き捨てるとロアに言った。
「ここは任せていいか?わたしは敵の進軍を食い止める」
「もちろんです。コイツは俺が倒します」
「頼んだぞ」
ローガンは龍虎砲を装備して戦を見渡せる位置に陣取った。
「ここまで押し込まれているとは…。だが、この距離なら敵陣のど真ん中に龍虎砲が撃てる。皮肉なものだが」
ローガンは龍虎砲を構えてトリガーを引いた。
「消し飛べ!インセンス帝国!!」
その一撃は敵軍のど真ん中に入り込み爆風で周囲約100メートルを吹き飛ばした。
想定外の反撃にウル・トランは動揺する。
「ローガンの龍虎砲か!?ええい、ブラッドは何をしておるのだ!!」
形勢を逆転されるかもしれない状況にトランは苛立った。
「新型の失態は許されんのだぞ…!」
そう言うと後衛に陣取っていたトランも武器を構えて動き出すのだった。
最初のコメントを投稿しよう!