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「大丈夫かロア隊長!?済まない、助けられてばかりだ…」
マーレは不甲斐なさそうに声をかけた。
「だが、お陰で奴を撃退出来た。君にはただ感謝しかない」
「…まだです」
「え?」
「このままでは終われない…。奴は追いかけてここで仕留めます!」
戦闘衝動に駆られたロアは再びブラッドを追いかけていった。
その様子を見たマーレは味方でありながら少し恐怖を覚えるのだった。
「ちくしょう!まだ追ってくるつもりか!?」
ブラッドは止まる事なく逃げ続ける。
やがて将軍ウル・トランの上空まで辿り着く。
それに気がついたトランは驚いて声をかける。
「!?おい!何をしてるんだブラッド!!」
「悪いが俺はここまでだ!アイツをなんとかしてくれ将軍様!!」
そう言いながらブラッドは止まる事なくそのまま逃げていった。
「馬鹿な!?一体何がどうなっている!?」
トランは状況がまるで飲み込めなかったが、やがて兵士からその答えを聞く。
「トラン将軍!!奴です!"亡霊"が来ます!!」
「亡霊だと?」
すると上空に黒いアーマーの兵が飛んでいた。
それは下には目もくれず、ブラッドを追いかけているようだ。
「"新型"だと!?ええい、奴が根源か!!」
トランはすぐさまスナイプスターを構えてロアに向けて放った。
将軍が放った一撃はロアに直撃した。
「うっ!?」
致命傷ではないとはいえ、モロに喰らったロアはそのまま撃ち落とされた。
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