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「そうだよ。当然だろ?」
俺はさらりと答えた。
すると、アイネスも店主も、その場にいた客も、誰もがあんぐりと口を開ける。
ただひとり、ルティナ姫だけは瞳をキラキラさせて「さすがです、エルド様! そうでした、【アブレム】があったんでした!」とウンウンうなずいていたが……
なんでみんな、そこまで驚いているんだか。
初歩の解呪魔法を使っただけじゃん。大したことしてねえのにな、俺。
「ま、いいや。とにかくいい剣が手に入ったぜ。ありがとよ。じゃあな」
俺はそう言って、店を出る。
ルティナ姫はニコニコ顔で、アイネスは慌ててついてきた。
店を出て、何歩か歩いたそのとき、
「なんなんだいまのは~~~~~~っ!!」
と、店の主の雄たけびが聞こえてきたが、知ったこっちゃなかった。
さーて、食糧買ってバックスの村に行こうっと。
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