再会

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 俺は怖くて、目が離せなかった。ジワッとズボンが熱く濡れる。震えが止まらない。  兄ちゃんはそのまま今度こそ気絶した。力の抜けた兄ちゃんの目玉と繋がった部分を切り離した男は、用済みのナイフを適当に放り投げる。そしてたまらないという様子で、自身の下半身を露出した。  男の昂ぶりは興奮しきって凶器のように大きく育っていた。ニッと口の端を上げた男はそのまま兄ちゃんのズボンも降ろしてしまう。そして兄ちゃんが俺にしたように、尻の奥の窄まりにいきなりそれを突き入れた。 「がはっ! あっ、あが……」 「やっぱ切れたな。あぁ、気持ちいいぜクソガキ。血で濡れて滑りがいいやぁなぁ」  遠慮無く揺さぶり、動かない兄ちゃんをいいようにしている男が手を首にかける。そしてそこに力を入れた。 「くくっ、締まる締まる。苦しいかがきんちょ。首絞めっとよぉ、ココが締まって具合がいいんだよ。これがやめらんねぇ」  ころ、される……  動けない俺は震えているままだ。このままじゃ殺される。兄ちゃんが殺される。自分もあんなふうに殺される。 『怖い助けて』『タスケナンテコナイ』 『嫌だ死にたくない』『オレモコロサレル』 『兄ちゃんが殺される』『オレノセイデコロサレル』 『誰か助けて』『ダレカナンテコナイ』     
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