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ファウストは嬉しそうに笑い、ランバートの後ろに回る。寝ている状態で後ろを取られ、項にキスをされてと甘やかされて。くすぐったくて幸せだけれど落ち着かない。何より尻にあたるファウストの昂ぶりは硬くなっている。
今日はランバートからは何もしていない。なのにもう、こんなに熱く硬くなっている。
前に回った手が転がすように乳首を捏ね、爪の先で引っ掻く。それだけでもまたビクビクと体が反応する。とてもスローで、緩い快楽。それが全身に回っていく。
「ファウスト、もっ、挿れてくれ……っ」
指三本なら、多分大丈夫。自分でもしたから柔らかい筈だ。何よりも緩く擦りつけられて後孔がヒクついて欲しくてたまらない。腹の奥はずっと熱くて、欲しそうにキュッと疼くのだ。
「もう少しこのままでもいいぞ?」
「俺がもたない。もっ、今日なんか変だっ」
とても敏感で、ファウストの手の動きや指の感触、肌の温度や匂いにも反応している。しっかり触れるのではないソフトタッチが余計にそう思わせるのかもしれない。
どこか楽しそうに笑うファウストの昂ぶりが、後孔へとそっと宛がわれる。そしてとてもゆっくりと中へと押し入ってきた。
「んぅ! ふっ、ぅぅ……」
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