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草原の大陸と呼ばれるイデアが四つの国家に分かれて戦っていた時代がある。主に北方帝国と南方共和国が大陸中央部で激突を繰り返していたため、「中央戦争」などと後の時代には言われた。
大陸の西側には西方重商と呼ばれる連邦諸国が存在し、中央の戦いには直接関与せず、独自の経済活動で戦争に関わって利益を上げていた。そして大陸の東側では東方同盟と呼ばれる島国の同盟勢力が不気味な沈黙を保っていた。
大陸暦二〇一年、北方帝国はかつてない大軍勢をもって南方共和国に侵攻した。帝国軍の勢いはとどまるところを知らず、共和国の運命は風前の灯かと思われた。
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