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愛しのユカさん
ユカさん。
僕はあなたが大好きだ。
愛している。
今すぐにでもあなたのその広い胸に飛び込みたい!!
ユカさん。
毎日毎日ここからあなたを見つめている。
きっと君も僕の事を見つめていてくれるね。
もちろんそれは幸せな事だ。
けどね、ユカさん。
僕は悔しくてたまらないんだ。
幸せよりも先に、僕の心は悔しさに溢れてしまうんだ。
原因は分かってる。
僕とあなたの間に立ちふさがるこの壁だよ。
この憎たらしい壁のせいで、僕達は一緒になる事が出来ないのだ。
ユカさん。
僕にできるものならば、今すぐにでもこの壁をすべて取り除いてしまいたい。
だが、それは出来ない。
なぜならば、この壁が僕達を僕達たらしめているのだから。
僕達は、お互いがそうである以上、決して結ばれないのだ。
こんな悲しい事ってあるかい?
ユカさん。
僕はあまりに無力だ。
壁をどうにかする事なんて最初からできやしないんだ。
だから僕はこれからも君を見つめ続けるよ。
そして、手も足も出せない、あまりに無力な自分を呪いながら、せめて君に想いを伝え続けよう。
ユカさん。
愛しているよ……。
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