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「んー、ちょっとね、なんか勘づかれてるかもしれん」 「もしかしてそれ...蒼井か?」 「え?めいめいがなんで知ってんの?」 「...やっぱりな」 鳴瑠は納得したように頷いて腕を組む。 その腕にきっちりと巻かれた包帯が、少し緩んでひらひらと翻った。 「その気になったらあいつ、すぐに突き止めそうだよな...勘も鋭そうだし」 「そーやね...まぁちょっと早いけどそろそろ転校の時期なんかなぁ」 眠そうに瞬いていたその瞳に、キラリと獰猛な光が宿る。 そうだな、と返して鳴瑠は呟いた。 「そろそろ『喰って』も良い頃合いだろ...」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 翌日。 手持ちのスマホであの『都市伝説』について調査を再開している途中でふと、日下部めはりのことを思い出した。 同時に彼女が口にした『悪魔』という言葉も、脳裏に蘇る。 そうだ、悪魔...突飛な発想だけど、こうも不思議な現象が続いているのなら有り得なくもない話かもしれない。
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