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xデーまであと3日…
3日前、病院にいた。
やっと予約が取れた。
最近はみんな具合が悪いのか、病院がめちゃくちゃ混んでいる。
1か月待ちは普通だった。
気のせいだろうと思い込もうとしていたが、やっぱり病気だった。
「診断書を書きますので、今すぐ仕事をやめてください!」
休職だろうと思っていたら、離職です!と先生は言い切った。
さあ、困った…
そう簡単にはやめられないことはわかっていた。
何度も診断書を読み返した。
涙があふれた。
大好きな仕事…
なんでこんなことに…
理由はわかっていた。
上司からのいじめ。
もう何か月もその人とはまとに話してはいなかった。
正確には話しかけても返ってこない。
こんな状態で退職の話なんてできるのだろうか…
2日前、診断書を持って仕事に行った。
ポケットに診断書を忍ばせてその時をうかがいながら、仕事をした。
そもそも病院から診断書が出るくらいなので、体力的には限界だった。
以前は駆け上がっていた階段も、途中で隠れて休んだ。
歩くのだって辛い。
今だ!
「あの~…」
仕事の間を見計らって恐る恐る話しかけた。
「…」
案の定答えは返ってこなかった。
その日は仕事が忙しく、それ以上は諦めることにした。
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