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翌週水曜日。🔱
天候・曇天。
キャンディ邸。PM14:00。
エンペラー・アビスが納車され、キャンディは満足気に漆黒の艶やかボディーを撫でる。
「ウー 凄」
クリスティーナが出掛けざまに見ながら言い、キャンディが笑みながら振り向く。
「イカしてるでしょ」
「イカしてるっていうか、存在感がパないわね」
キャンディがンッフフと笑い、早速ドライブに出掛ける。
全身黒のアビスに合わせた服装のキャンディは、内装もオールブラックの最高級ラグジュアリーの車内に乗り込んだ。
最高速度は260km/h。
キャンディはエンジンをかけ、重厚感あるエンジン音が鳴り響く。
キャンディはエンジンを唸らし、クラシックをかけてドライブレンジに入れて発進させる。
ブラックメッキホイールが回転し、キャンディ邸からアビスが出て行き、通りを走って行く。
街中を走る漆黒のエンペラーを人々が振り向き、キャンディはお婆ちゃんに見せに行くことにする。
超過することなくキャンディはゆっくりといい気分で運転して行き、お婆ちゃん家に着いた。
車からキャンディは降り、陽光に身に着けたベリアル・エリゴス・ディアボロス・ヒュドラ・ウロボロスの腕輪が黒く輝く。
キャンディがドアを開けると、ポポちゃんが尻尾フリフリテンション高く出迎える。
キャンディが撫で回し、キャロ婆ちゃんに言う。
「お婆ちゃん 車買ったの。ちょっと見てよ」
「また買ったの?」
「うん」
キャロ婆ちゃんが外にキャンディと出て、黒光りするエンペラーを見る。
「あら。凄いわね。
エンペラー買ったの?」
「そう」
キャロ婆ちゃんが笑う。
「またいい趣味してるわねキャンディ」
キャンディが遊んでと飛び跳ねてじゃれつくポポを撫でながら笑う。
「素敵だわ。クロワッサン買いに行きたいからちょっと乗せて行ってよキャンディ」
「いいよ」
キャロ婆ちゃんはポポを家中に戻してキャンディと出掛ける。
「新型?」
「そう。アビス」
2人は車に乗り込み、キャンディがエンジンをかける。
流れ出すクラシックにキャロ婆ちゃんが笑う。
「やっぱりエンペラーにはクラシックでしょ」
「格好も合わせちゃって完璧じゃない」
キャンディがウフフと笑ってギアを換えて発進させる。
「いくらしたの?」
「100万」
「ポンと買えちゃうのねキャンディ。持ってるわね~」
「メイリーンに買って貰ったの。石油王並みに持ってるから」
「いいわね若くしてそんなにリッチで。人生が楽しくてしょうがないでしょ?」
「しょうがないね。最高よ」
エンペラーがキャロ婆ちゃん邸から出て行く。
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