キャンディ・サムソン

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水曜日。 天候・晴れ。 キャンディ邸。PM15:20。 新たにゴールデンラビットを飼うことにしたキャンディは、ブリーダーから受け取って帰ってきた。 「可愛い」 エレインがモコフワ子兎を見て微笑み、キャンディが抱っこして撫でながら言う。 「名前はシルフィ」 シルフィを下ろし、エレインが触る。 シルフィはクンクンと嗅ぎ回り、ゲームしていたジャッキーが見て撫でる。 「ウサちゃん可愛い」 キャンディはシルフィを可愛がって過ごし、夕食時にサーキット練習から帰ってきたメイリーンが子兎を見て言う。 「今夜の食材?」 「ちがいます」 キャンディが膝に抱きながら言う。 「ディナーは子兎のローストかな」 「こんな可愛い子食べれる?」 キャンディが言い、メイリーンが近寄って見つめて言う。 「食べれる。兎食べてみたいのよ。美味しいらしいから」 メイリーンが言ってシルフィの頭を撫でる。 「メイリーンは天敵よ 覚えなさい」 キャンディがシルフィを覗き込んで言う。 「見たら逃げること」 「ほんとに逃げるようになったら面白いね」 ジャッキーがゲームしながら言う。 「逃がさない 弓で仕留めるわ。鳥・栗鼠・兎 全部狩るわ。 ハンティングパーティーよ」 「野蛮ね。生き物を何だと思ってるのよ」 メイリーンがンッフフフと笑いながらシャワーを浴びにゆき、キャンディがディナー作りにかかろうとした時にクリスティーナがデートから帰ってきて腕に抱かれているシルフィを見て可愛いがる。 「シルフィよ」 「ハイ シルフィ。可愛い 抱かせて」 クリスティーナが抱っこして撫で、キャンディが言う。 「クリスティーナ タブレットが《サキュバス》(スリープ状態になる流行りのサイバーウイルス)にかかったんだけど見てくれない?」 「OK。癒される~」 キャンディはシルフィを抱いて自分の部屋に行き、ケージに下ろす。 新参者をミンクルとシャルロットがケージの中から見つめ、キャンディが言う。 「新しい家族よ。温かく迎えて」 キャンディは部屋から出て行き、グリルハンバーグらを作る。
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