親編

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71、どんなご両親? T 「父は変人です。母も普通に見えて攻めてますね」 変人って? T 「安定的な人ではないって意味で。母もその変化を割と楽しめるタイプなんですけど、俺は基本、唐突な路線変更とか参っちゃうからストレス多いです」 N 「へぇ。うちは安定そのものですね。実家の引っ越しとか考えられない。父は情熱家で、母は極端な出不精でもじもじしてる人」 どっちも父が強いタイプなんだね。 T 「お父さんに似られたんですね」 N 「・・・昔はもじもじタイプでしたよ」 T 「ウソついちゃ駄目ですよ」 N 「いやマジですから」 72、職業は? T 「登山写真家です」 N 「何それ!」 そっれは変わってるわ・・・ T 「母は普通に化粧品販売員です」 N 「ん?それも普通かな・・・?うちは両親とも同じ会社で働いてましたよ。父は定年してもまだ相談役みたいな事してます」 73、一番の感謝 T 「・・・まだないです」 えー親不孝なやつ! T 「いや小さい事は色々ありますよ、育てて貰った訳だから。けど心底の感謝ってのは、今の俺の経験値では感じられません」 N 「あー分かる。自分の経験あってこその感謝ですよね。親すごいな、って屈服する時ってそうそうないですもん」 まあな。自分が人の親にならん限り分かんないかもしんないなー。 74、似てて困ってる事 T 「・・・変な話、七瀬さんが母に似てる」 N 「え?私?」 T 「ユルい感じとか、思考パターンとか (一番似てる所はかわいげだけど)」 N 「・・・分かんないなぁ・・・。私は体型です。母に似て胴が妙に短いんですよ。だから胃が窮屈で体操座りすると苦しいし、ウエストもくびれない」 T 「・・・足が長いって事・・・?」 だよな、つまり逆にスタイル良い。 N 「いえ。胴の奇形です」 75、教育方針どうだった? T 「放任してるくせに圧かけてくるんですよ。高みを目指せってのが基本理念なんだけど、やり方は任せるみたいな。どうすりゃいいのよって話ですよ。だから音楽で高い所を目指してしまう訳ですけど、両親からしてみると望まない方向だったので、失敗したと思ってるみたいです」 N 「うちはガッチガチに過保護。一人暮らしとか怒鳴られる勢いで絶対制止されてました。そのくせ女だからって人に頼るなって教えがあって、だからタイヤ交換とか普通にできるんですよ」
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