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ホワイトデイに花束を 6
そして学校に到着し、ボクは桜の下駄箱に手紙を入れた。裏庭にて待つと。
ーそれからしばらくー
オドオドとはしない。普通にやってきて、ボクの姿を見るとホッとして多々。影から、花崎先輩がドキドキしながら楽しそうに興奮してみている。楽しそうだ。
「どうしたの、零ちゃん、こんなところに呼び出して」
「うん。実はね、これをはい!」
「えっ?!」
生唾を飲んだ。そして、桜は驚く。とても嬉しそうで、びっくりして驚愕でもある。
「綺麗なお花。薔薇かな?」
「うん」
「でも、なんで黄色なの?赤とか白とかいっぱいあるのに?」
「そうだよね、でもこれには意味があるんだ」
「意味?そうだよね、意味もなく零ちゃんが何かするわけないもんね」
「どうかな、でも今回はその通りだよ。黄色の薔薇の花言葉はそのまま「友情」だ」
「えっ?!」
「だから受け取って欲しい、これからもよろしくね、桜」
「あ、うん。ことらこそ、よろしくね零ちゃん!」
そして、そっと優しく受け取って嬉しそうだ。花は花弁を当て、そしてボク達は笑いあった。
その後、ふと出てきた花崎先輩が痺れを切らし、そして事情を察知した桜だったが、その表情は、何一つ曇りのない晴れやかな快晴の青空と同じだだだ。空もだんだんと晴れていく。その流れをボクは見ていた。
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