思わぬ、結末

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思わぬ、結末

 女は、そのタオルロープに掴まって、少しずつ這い出してきた。  そして、ついに。 「ハァ、ハァ。あ、ありがとう」  オレは、女と握手しようと、手を伸ばした。 「ま、どうってこと……」  バチィ 「触んな、ケダモノ!」 「な、なんだと!?」 「人の弱みに付け込んで、私を凌辱しようとした外道が!」 「て、てめえ!」  オレは、怒りに任せて、女を再び蟻地獄に突き落とそうとした。  が、女は「ふわり」とかわした。  オレの体は、空中に浮いた。 「し、しまっ」 「お前のような奴は、死んでも誰も悲しまないわ!」  女は、オレの背中を蹴飛ばした。
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