3.闇夜の中の恋

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「いやっ!」 瞬間的に花火を見るのが怖くて    トンちゃんの胸に顔を伏せる。 「どうしかした?」 「は…なび…」 「花火?綺麗だよ、ほら見て」 52255b3b-7187-424e-9a52-90df8f5ec491 「いやっ!」 耳を伏せて目を閉じても   聞こえる『ドーン』という花火の音。   その音が『別れの音』に聞こえる。 「いや…いや…見たくない…花火が…怖い…」 「なんで…どうしたの?カナちゃん!」 「怖いの…花火見たら…また…あの時のように…全部が消えて行きそうだから…」 「…」 「トンちゃんまで…」 「いなくなったら…」 「もう…一生花火見れない」
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