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第3章 慰めて
合コンから数日後。
仕事では、相変わらず厳しい社長。
「新しいデザイン、持ってきたか?東村。」
「土日挟んだので、まだです。」
「こういう時は、土日も仕事しろよ。」
「ええー!」
この鬼!
と言葉に出ないように、我慢して。
合コンの時の社長との、ギャップに驚いた。
あの時は、話題も豊富。
気遣いも満載。
スーツも似合う、ジェントルマンという感じだった。
もし社長じゃなかったら、完全に好きになっていた。
ううん。
そういう男こそ、遊び人で、ドSなのよ。
騙されるな、私!
「おい、何やってるんだ?」
「す、すみません。」
合コンの時の事、思い出していたなんて、死んでも言いたくない。
私は自分の席に戻って、デザイン画のやり直しをした。
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