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第4章 過ちだったのか
目が覚めると、朝になっていた。
「うーん……」
起き上がると、私、裸になっていた。
急いで胸を隠した。
「えっ、なぜに裸?」
恐る恐る隣を見ると、社長が寝ている。
「あちゃー。」
やってしまった。
社長と寝るなんて。
昨日の私は、間違いだったんだ。
人前に泣いてるし、社長と手を繋いでるし、しかも社長と寝るだなんて!
「……冬佳?」
「は、はい!」
慌てて返事をしたけれど、社長はまだまどろんでいる。
今だ。
ここを脱出しよう。
私はベッドを出て、急いで服を着た。
「冬佳ぁ。もう一回……」
「ごめんなさい!」
走るように廊下を駆け抜け、社長の家を飛び出した。
「はぁ……焦った。」
私は額の嫌な汗を拭った。
最悪なのは、今日も仕事がある事だ。
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