第4章 過ちだったのか

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「申し訳ないと思うなら、誠心誠意謝る事だ。」 「はい。」 そうして15分後。 泉さんのオフィスに着いた。 「申し訳ありませんでした!」 二人で、頭を下げたけれど、返って来たのはため息だった。 「おかしいと思ったんですよね。何も連絡がないから。」 「私の管理不足です。何てお詫びしたらよいか。」 社長は、頭を下げっぱなしだ。 「どうしようなぁ。今度の新商品のパッケージにしようと思っていたのに。」 「そんな大事なお仕事を、私に?」 胸が痛んだ。 そんな大事な仕事、私に任せてくれたのに。 「あの、もう少しお時間頂けないでしょうか。」 社長がなんとか、提案している。 「いいですよ。東村さんのデザインが気に入ったから、依頼したんだし。」 「ありがとうございます。」
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