第5章 出会うのは

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第5章 出会うのは

社長相手にドキドキすると感じた数日間は、恥ずかしくて顔を見れなかった。 一度寝たから? それとも、ミスをフォローしてくれたから? 知っているのは、社長の側にいたいという、恋心だけだ。 そして、その日の午後。 私の心を落ち込ませる出来事があった。 お昼休憩の時間、皆で何気なくニュースを見ていた。 その時だ。 有名なモデルの、熱愛が飛び込んできた。 そのお相手に指名されたのが、某有名デザイナーのT氏。 「これって、社長の事じゃないですか?」 誰かが、ポロッとこぼした。 「えっ、まさか。このモデル、超美人で有名だよ?」 「だって、聞けば聞く程、社長の事言ってませんか?」 それは、私も感じた。 まさか、彼女いたの?
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