第1章 結婚願望

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「お知り合いも何も、よく知っている間柄だよな。」 社長は、ウィンクした。 何をシレッと言ってんだか。 「社……」 「あー、俺ウィスキー水割で。」 ん? 今、”社長”って言葉、阻止された? 「あの、社……」 「そうだ。皆、趣味とかある?」 益々、怪しい。 「社……」 「東村、カクテルのお代わり何にする?」 絶対怪しい。 「”高居”さん。大変ですね。お仕事何されてるんですか?」 わざと聞いてやった。 「俺は、デザイナー。いいな、東村。デザイナーで。」 「……間違ってはいないですけど。」 まさか合コン相手に、社長が来るなんて、思いもしなかった。 しかも、社長である事を隠している。 こんな合コン、意味ないよー。 私も、他の二人と話したいよー! すると社長に、鼻で笑われた。
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