正しい弟子の迎え方
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正しい弟子の迎え方

 師匠の本を読むと、継続は力なりという言葉の強さを知る。  「君の作品は、面白いですね」 僕が、彼を師と仰ぐことを決めたのは、その時だった。  普通、言えない。「言わない」ではなく「言えない」 積み上げてきた、時間、受賞歴、作品、尊厳、そして自尊心。 長年小説を書き続け幾度も受賞経験がある人間が、ぽっと出の小者の小説を読んで、あんなにも素直に褒めるだろうか。  この男は、貪欲だ。と、思った。