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僕は、『ゆりかご』に揺られている。
木々の生い茂る、深い深い闇の中で、
僕は、『ゆりかご』に揺られ、泣いている。
なぜ、僕は、ここにいるのか、
なぜ、僕は、泣いているのか、
・・・
涙だけが、溢れてくる。
木漏れ日の陽の眩しさで、
僕は、泣き止んだ。
「ここは、どこだ?」
「!!」
僕の左の頬を、何かが伝った。
ぬるいというか何とも言えない感触。
そして、何故か、なつかしい。
「痛っ!」
突然、頭に激痛が走った。
その痛みは僕を、深い渦の中へと連れて行く。
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