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渦
深く暗い渦の先には、数日前の僕がいた。
僕は、商店街を歩いている。
横には『ラディ』がいる。
いつ何時も一緒にいた、僕の相棒ラディ。
そう、あの日、
僕は愛犬『ラディ』と散歩していたんだ。
そして、あの時、
僕が、近所のおばさんに話しかけられた時だった。
僕のリールを握る手が、一瞬緩んだ。
あっ、抜けた・・・。
「あっ!」
そう、ラディが、道路に走って行ったんだ。
「危ない、ぶつかるーーー!」
僕はとっさに、ラディの元へと走った。
そこで、
僕の記憶はない。
・・・「痛っ!」
また頭に激痛が走った。
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