0人が本棚に入れています
本棚に追加
渦の先
ジュルッ・・・
ほっぺをまた何かが伝った。
目を開けると、そこには、大きな
ラディがいた。
いつの間にこんなに大きくなったんだ?
ラディの舌が、僕の頬を覆った。
「くすぐったいよ。ラディ、やめて」
不思議なことに、言葉が出てこない。
ラディは、お構いなしに、僕を舐め回す。
僕の小さな手や、足まで隅々まで舐め回す。
『小さな・・・!?』
「嘘だろ、おい」
僕は自分の身体を見渡した。
『オギャー、オギャーー』
そこには、泣くことしか出来ない
小さな僕がいた。
最初のコメントを投稿しよう!