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バシッ!
「いった!な、なに……」
「雪平、となりのクラスのヤツが呼んでるぞ」
今、後ろから人の頭を叩いた黒い短髪のコイツ。
彼は、仁科鉄也。
「仁科くん!叩かずに普通に呼んでよ!」
「うるせーうるせー。おら、とっとと行けよ」
痛む頭を撫でながら怒ってみたものの、彼はなにごともなかったかのように、さっさと私から離れて行った。
彼は私の名前を呼ばない。
「もう……」
それどころか、なぜか私にだけ冷たいんです……
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