私と彼のこと

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「大丈夫だよ、カナちゃん」 お弁当も食べずにそんなことをしばらくぼーっと考えていたら、咲希がにっこりと微笑んで、 「きっとテツくん、照れくさくって呼べないだけだって!」 そう言ってくれた。 「でも、私のことは『香澄』ってちゃんと名前呼びしてくれるわよ?」 「私も私も~」 「んもぅ!スミちゃん、マドちゃん!少しはフォローしてよぉ!」 私も最初はそう思ってたよ。照れくさいだけだって。 でも、お互い名前で呼び合うのは昔からだし、照れくさいなんてとても今更感がある。 なにかあったのかな───?
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