兄の告白
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愛している人はいる。 でも。 でも、目の前のこの人を放っておけない。 どうしたらいいの、お母さん。 お母さんの声が聞こえるーー。 『美夕、ごめんなさい。貴臣君を、助けて』 どうして謝るの、お母さん。 ずっと、その意味を問いかけていた。 お母さん。 お母さんは、愛していたのね。
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