父の言

7/11
315人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
 唇を塞がれたまま、美夕は抗う。 しかし、腕を掴まれ身じろぎするくらいの動きしかできない。  掴む手が少し緩み、 「ーーっ!」  貴臣の片手が、美夕の乳房を包んだ。 部屋着がはだけて露わになった白い躰が震える。 「っあ、やぁっ」  掴まれていた手が少しだけ自由になった瞬間、美夕は貴臣の身体を離そうと胸に手を突いた。 しかし、貴臣の手は既に美夕の乳房を揉みしだき、硬く勃ち始めた乳首への刺激が始まっていた。 「やめて……はんんっ」  貴臣の唇が美夕の首筋に触れ、胸元へと沿う。 「ダメ、にいさ……あぁっ」  躰を震わせる美夕の腰を抱いていた手が、部屋着の裾を捲り上げ、ショーツしか着けていなかった足の間に侵入していた。 巧みに滑り込んだ長い指が、美夕の濡れる恥部を弄る。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!