ひらめかれたら、そこで終焉…ジイヤの暇潰し

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…時々、天候が崩れるのは当たり前だが、そんなことは無かったかのように今日はまた快晴の空が気持ちよく広がる… 「なんだか、眠くなる陽気じゃのぉ…。」 日々新しいことへの挑戦を大事にしているジイヤは毎日のように、楽しい遊びを考えながらウトウトしている…。 その思いつきのお遊びとやらは、ハッとした瞬間に浮かんでくるものだ…。 昔から目立つことが大好きだったジイヤだが、最近は歳のせいか、町並み探索…宛のない散歩をすることが次第になくなっていった…。 だからこそ、自宅の畳部屋に寝転がりながら、テレビをつけっぱなしにしながら、暇をもて余している脳ミソをフル回転させ、ジイヤは毎日新しいアイディアを生み出しているのだ…。 「ちょっとぉ…寝るんだったらテレビ消しなさいよー。リモコンの電池変えてくれた?」 バアヤの声には反応しないジイヤである。 目を閉じてはいるが、耳の機能はいまだに健在…テレビからの情報は、ジイヤのアイディアを上塗りしてくれる。 たまに、考え込みすぎて…イビキをかいてしまうこともあるが、それは仕方がないことだと、ジイヤは反論する。 脳を使うと疲れるから脳…。 テレビからの音声…『今から、なぞなぞを出しますよー』 『パリンッ』…バアヤがお皿を落として割る音。 「ハッ…!」 ジイヤは今日もまた思い付きました。楽しい遊びを…。
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