ひらめかれたら、そこで終焉…ジイヤの暇潰し

4/5
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「この紙コップに入った炭酸コーラを1秒以内に空にしてみせるんじゃ!見事、正解ならキャンディバットのオリジナルノートをプレゼントじゃ!」 それは、もぉ、なぞなぞというより、謎解きではないだろうか…。 小学生は困惑する…。さすがに、シュワシュワと喉に刺激を与える、炭酸飲料を1秒以内に飲み干すことなど…。 ある小学生は、一気にいってみるが、やはり途中で吐き出してしまう…。 さすがに、他の飲み物であったとしても 小学生が一気に飲み干せるような時間設定ではない…。 しかも、ジイヤは強炭酸を用意していた…。乾いた喉を爽やかに潤してもらおうなどとは、一切考えてはいない。 暇をもて余したジイヤの快感を得るために生け贄にされた小学生の構図…。困惑している姿を拝みながら、楽しむ大人げないジイヤ…。 ジイヤは仕事を定年退職し、年金生活の今に至る。仕事人間で、ずっと会社に奉仕してきたせいか趣味というものが一切ない性分…地域活動もまともに参加していなかったので、近所付き合いもさほど…よろしくない。友人と呼べるほどの老人コミュニティも希薄であった…。 バアヤと家の中で過ごす時間が増え、次第に溜まりゆくフラストレーション…そんな、捌け口として、小学生相手に自身の威厳を見せつけるのが日課になっていった…。 小学生は飽きてきたせいか、思考を放棄し、チビチビとドリンクを飲み始めていた…。 さぁて、そろそろ種明かしといきましょうか?
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!