私の彼は数学者

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「I LOVE YOU」 私が気付いたのと同時に、 彼は耳元でそう言った。 「まさか、伝わってなかったとはね」 彼はそう苦笑いを溢した。 それと同時にノートにぽたり、と水滴が落ちた。 私は泣いていた。 とても分かりにくいけれど、彼らしい愛の告白とプロポーズがとても嬉かった。 「2人で100なら…」 私は泣きじゃくりながらも、彼の顔を見た。 「うん」 彼は今までにないくらい、優しい顔をしていた。 「どっちかが欠けたらダメだね」 「そうだな」 「一心同体かぁ。いいね」 「おっ、君にしては珍しく難しい言葉を知っていたな」 「一心同体くらい知ってるよ!もう!」
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