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「じゃあそういうことで、オープンまでお茶でも飲んでいらして」
言うとレナさんは可愛らしいバラ柄のティーポットからお茶を注ぎ、同じく奥の扉へと入って行きました。
残された私と姫様は、紅茶を口にすると、私は隣で、美味しそうにお茶を飲んでいる姫様に、
「どんな事が始まるのか楽しみですね」
「そうですね! これで男子生徒の事が分かれば、兄様を見つけるのもすぐですね! 頑張るです~!」
「はい! 私めも王様に早うお会いしたいであります! きっと王様なら気品が溢れているオーラ満載なはずです!」
「ですよね! 兄さまですもの!」
姫様は細やかな装飾のされたティーカップを両手で持つと、こくんとお茶を飲まれました。
私と姫様は希望を胸に、キャバ部というこの部活動が始まるのを待っておりました。
しかし、キャバクラというネーミングはどこか禍々しい印象を受けます。
何かの魔術名とかでしょうかね……。心当たりがありません。
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