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米倉は、私と部屋で、二人きりになると、
「…驚かせて、すいません…」
と、真っ先に私に詫びた。
「…まさか…好子も、新造も、初対面の高見さんに対して、あんなことを言うとは、思わなかった…」
「…いえ…とんでもありません…」
私もまた米倉に詫びた。
もちろん、心の底から、詫びたわけではない…
形式的に詫びただけだ…
「…でも、失礼ですが、米倉さんの家庭が、なんとなくゴタゴタしていることは、わかりました…」
と、私は付け加える。
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