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三つの目を持つ男
少々昔の話をしよう。
時は五、六年前にさかのぼる。
ex T.E。
彼は三つの目を持つ男に名付けられた。
「お前、俺が怖くないのか........!?」
彼が小学一年の時、共にいじめられてたやつにそう名付けられた。
T.Eは、親を持たなかった。
親がいなかったから、名前はもちろん無い。
「名前を付けてくれた、あの人」と、T.Eは呼んでいる。
小学一年の時の記憶なんて、もうそんなにない。
「名前を付けてくれた、あの人」はおでこにもう一つ、緑色の目を持っていた。
一つ、彼が言ってくれた言葉がT.Eの支えになってくれた。
「お前は、これから苦しむことも、悲しむことも、あるだろう。
ただしこれだけは絶対に忘れないでくれ。
人は、魔法使いだって、妖精だって、自分が努力さえすれば、きっと
その努力が報われるだろう。」
これが本当なのかはまだわからない。
ただし、今、あなたがこれを読んだとき、この言葉は、
一生の支えになるだろう。
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