序章 ――一枚の貼り紙――

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 がさがさに荒れたその手には、一枚の紙が握られている。  彼女は壁の一遇に紙をしっかりと貼り付けると、足早に酒場を後にした。  新しく加わった一枚の張り紙には、この大陸の共通語で、こう書かれている。  『腕に自信のある人を捜しています。特に体力と生命力に溢れた……』
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