第二章 酒場にて
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エルドレッドが髪をくしゃくしゃやりつつドアから離れると、再びドアの開く音がした。 懲りずに振り向いたエルドレッドの前には、一杯に開かれたドアと、部屋からの淡い灯火を背にした少女の姿があった。 思わず立ち尽くすエルドレッドより先に、色褪せた水色のローブをまとう少女が口を開いた。 「腕に自信のある方?」
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