どうか平穏な学園生活を送らせて下さい！

やってきました、新学期

「そういえばお前ら、さっき何か言いかけてなかったか？」

「え？･･･あっ、そうそう！」

俺が問うと、蓮花がぱっと顔を輝かせて俺達の手を握った。

「僕達4人共同じクラスだったよ！！！」

「マジか」

「そっ、それ本当？！」

「うん！1組だって！！」

「皆同じクラスだって知って、俺凄い安心したんだよね」

と微笑む来理。

確かに、去年は来理だけが別のクラスだった。
1年の頃、話している内に何度か「お前らは同じクラスでいいな」と羨ましげに彼が苦笑していたのを思い出す。
それにしても4人が揃うなんて、凄い偶然だ。
自分の口角が自然と上がるのが分かる。