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そろそろお昼ご飯にでもしようかと思っておりますと、電話が鳴りました。出ると本日スーツのお受け取りのお客様です。
「深田です」
「はい、お世話になっております」
「こちらこそです」
深田様は、小さな声で話されます。まだお仕事中なのでしょう。
「すみません、今日中にスーツを受け取りたいんですけど、そちらは何時まで開いてますか?」
「通常は18時までシャッターは開けています」
「6時か……あの、今日、絶対受け取りたいんで、良かったらシャッターの外にでも置いといてもらえませんか? 受け取ったって印を、シャッターにでも挟んでおきますから」
「そんな……万が一と言う事もありますから」
不届き者がいるとも限りません。
「後日でも構いませんよ? ご都合のよい日に」
「いえ、今日には欲しいんです。明日のプレゼンには着たくて。でも夕方接待が入ってしまったので、6時には行けそうにないんです」
「そういう事でしたら、何時まででもお待ちしています。住居は二階なのでお声を掛けて下れば」
「えっ、いいんですか!?」
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